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五山送り火 2009(そのに) [登山]

8月16日(日)午後8時5分前




送り火9(点火合図).JPG


『○○○○○~!用意はいいかぁ~!』 ・・・・・・・・・・・・・   『お~~~!』

『×××××~!準備はよいかぁ~!』 ・・・・・・・・・・・・・   『お~~~!』


大きなたいまつを持った保存会の方が、各方面に確認の問い合わせを始めました。

問いかけられた方面の火床からは、それに負けないくらいの大声で答えます。


すでに始まっていた般若心経の合唱がさらに大きく聞こえてきます。



そして8時ちょうどに・・・・・・・、『点火ぁ~~~~~!』


各火床が一斉に着火作業に入ります。


 


送り火10(着火).JPG


どの火床も完璧に組み上げていますし、護摩木も1年以上乾燥させたものですから、一気に大きな炎が上がりだしました。




送り火12(着火).JPG


明るいうちからこの一瞬を待っていた、私の後ろにスタンバイしていた放送局のスタッフが、炎の凄さと熱さで前に出ることができません。

さすがに大きなカメラを持ったカメラマンは、焼けてしまうのではないかと思うくらいの距離で肩に乗せたカメラを必死でまわしていました。




送り火11(着火).JPG


風向きで立つ位置を変え、呑んだアルコールが全て蒸発したのではと思った頃、右前方の斜面に『法』と『妙』の文字が、そしてその左側に『舟型』が浮かび上がってきました。

炎と煙にまかれながら・・・・・、



送り火13(法・妙).JPG



送り火14(舟形).JPG


下界(京都市内)は、住民の協力でほとんどの家が灯りを消していますから、8時前の時とは比べものにならないくらい暗く、あちこちでたかれているフラッシュのきれいなこと!



顔の産毛がほぼ焼けてしまっただろうと思った頃、そして全身に煙の臭いが浸み込んだ頃、火床は徐々に小さくなり、それぞれが炭を取り出し、缶に入れていきます。

これが後日、半紙に巻いて紅白ののしでくくり、玄関にぶらさげておく「おまもり(魔除け)」となるのです。



炎が小さくなっていくと、1年間をこの一時に賭けていた保存会の方達は、全身の力が抜けた感覚になるのか、みんな呆然とした姿になり、『また来年やなぁ・・・・・。』


木を育て、薪を切り出しては乾燥させ、一旦降ろしては又上げる・・・、この行事に賭ける保存会の人達は、大変な苦労をして臨んでいるのです。


それだけの苦労をして霊を送る、日本のすばらしい行事に参加させていただいた私は、フラフラになりながらも炭缶を下げて下山し、出し切った水分(?)を補給するのでした。





送り火15(酒).JPG
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五山送り火 2009(そのいち) [登山]


お盆明けの本日、ふくらはぎがパンパンです。

実は、今年も『大文字の送り火』の点火作業に参加させていただいてきたのであります。

『超』運動不足の我がメタボ弟は入山をあきらめて下から見ているとのことで、今年は招待していただいた保存会の人達と登りました。

護摩木や着火のための松の枯枝などは事前に現地に上げてあるとはいえ、上で飲む水や酒・藁や何やかんやで、彼等の荷物は半端ではありません。



送り火1(登山).JPG


大抵の人は途中2~3回は休憩をしながら登って行きますが、彼等は休むことなく黙々と登って行きます。

4時前くらいから登り始めましたが、10分も歩けば汗(もしくは酒)が噴き出してくるわ息は上がってくるわで、結構きつい山登りです。


ノンストップで登ること約30分、いよいよ最後の階段です。

メタボでなくても最後にこれはキツい!



送り火2(登山).JPG


ヒーヒー言いながら視界が開けてくると、そこかしこに護摩木が積み上げてあるのが見えてきます。



送り火5(護摩木).JPG


送り火6(護摩木).JPG


これは『大』の字の真ん中(交差点)に位置する護摩木の山です。

他の薪数とは比較にならない量ですから、これが燃えると近くにはおれません。

(実際、ものすごい炎でした。)


送り火3(護摩木).JPG


送り火4(護摩木).JPG


暗くなる前、5時くらいからあちこちで護摩木の積み上げ作業が始まります。

私を連れて登ってくれた保存会の方の今年の点火場所は、『大』の字の横棒右端から5番目と6番目の2ヶ所でした。


倒れないように太目の護摩木を下にして、井桁を組んでいきますが、より燃えやすいように隙間に松の枯葉を挟んでいます。

倒れると周囲が一気に燃え広がってしまい、逃げ場のない山ですから命取りになるため、どこも真剣に組んでおられます。

そして最後に藁をまわりに立てかけ、もしもの夕立ちに備えてビニールをかぶせ、ロープで縛ってその時を待ちます。



送り火7(護摩木).JPG



この一連の作業が終わると、弁当を広げたり、ビール・チューハイをグイグイいく人があちこちで見られます。

私も後者のほうで腹満タンにさせていただき、至福のひと時を過ごさせていただきました。


そして点火1時間前くらいになりますと、消防隊員があちこちに放水を始め出します。

溜めていた雨水をポンプで吸い上げて放水しているとのこと、若干涼しく感じられました。



送り火8(放水).JPG


これは類焼を防ぐためですが、山の斜面にあたる風は半端でなく、また周囲も乾燥していますからこれをしておくのとしないのとでは雲泥の差がでてくるのだそうです。
2年前もすごい風に煽られ、危うく大火事になるところだったとのことでした。


点火が8時ですから、1時間ほど斜面に座って、ポツポツと灯りが点き出す下界を見下ろし、チビチビと呑み続けます。
(すみません、これは私だけでした・・・、が、霊が無事に帰らはるように願いを込めたのは間違いありません。)


しかし、暮れていく京都の町を一望にして呑む酒のうまいこと、キツイ登山をした甲斐はあるというものです。



さあ、点火の合図まであと1時間・・・・・。

みなさん、思い思いにその時を待ちます。(そのに、に続く)





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春が来た! [登山]

若草山の山焼きも終わったというのに、大阪市内でも朝から小雪が舞っていました。

昨夜呑んだアルコールが消化していないようだし、外を見ても何か気分が晴れないし、ふと今年初めての山行きを思い立ち、コンデジをポケットに入れて信貴山に向いました。

以前、このブログで紹介させていただいた、信貴山頂付近にある空鉢護法(くうはつごほう)へのお参りを思い立ったわけです。

神仏を信仰しない私には珍しく、去年から数回訪れている場所です。

電車(JRと近鉄)とケーブルカーとバスを乗り継いで向いますので、ちょっとした遠足気分です。



運動不足にはけっこうキツイ山道を登ること約10分、登り始めは止んでいた雪が、半分くらい登り過ぎると、横殴りの吹雪状態になってきました。

途中にある大きな杉の樹に手のひらをあてて気を感じたりしながら、まるで山伏になったような気分で登り続けて頂上の祠に到着です。

顔にあたる空気が痛いほど冷たくて、お賽銭をして手を合わせ、数分で下山しました。



若い頃は、週末になるとチャリンコで山道を走り回っていた私ですが、最近はコンクリートと車に囲まれて生活していますので、たまに行く自然の中は新鮮そのものです。

体中の空気が入れ替えられた気分で、山門で一礼してバス乗り場に向いました。


そして、途中にある民家の前で『春』を見つけました。

塀から顔を出している梅の木の蕾です。

 


梅つぼみ.JPG


キンキンに張っていて、今にもポン!って開きそうな勢いを感じます。


で、やっぱり気の早いヤツがいました。




梅一輪2.JPG


っていうか、もう春なんですネ。





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五山送り火(当日決行編その二) [登山]

16日午後8時15分前、京都市内の主だった建物や施設、そして家庭の照明がポツポツと消えていきます。

送り火が見やすいようにと事前に申し合わせをしておられるのです。


点火5分前、保存会の役員さんが、非常に危険であるためそれぞれが逃げ場を確保しておくことやライトをつけないことなどの注意事項を大声で叫んでおられます。
(私自身この時はそんなに危険なこととは考えもしておりませんでした。)


そして、いよいよ午後8時、下のほうでたいまつを振り回した役員さんが、大きな声で「点火ぁ~!」と叫ばれました。
と同時に、各ポイントでは「よっしゃー」の気合いで一斉に着火です。


送り火(点火).JPG


送り火(点火2).JPG


最初はものすごい煙です。

が、あっと言う間に火柱が立ち上がり、身の危険を実感することとなるのです。


あとは言葉が出ません。

この暑さ、いや熱さが感じられるでしょうか?



送り火(点火3).JPG


送り火(点火7).JPG


送り火(点火4).JPG


送り火(点火5).JPG


送り火(点火6).JPG


送り火(点火8).JPG


送り火(点火9).JPG


送り火(点火10).JPG



風に煽られ、火の粉が横殴りで襲い掛かってきます。

消防局の方が再度類焼を防ぐべく放水を始められました。


熱い!

呼吸もできないくらいの熱風が全身に体当たりしてくるようです。

火の粉が目に飛び込んできます。


何とか身を避けながら、ふと下界を見てみると、ものすごい数のカメラのフラッシュがたかれています。


そして目前の山々をみると、右から「法」「妙」の文字もくっきりと浮かび上がっています。

さらに左のほうには「船形」がその形を浮かび上がらせてきています。


本当に見事な火の文字と形の芸術です。

(残念ながら、左大文字と鳥居は小さくて見難かったようでした。)


送り火(法妙hoka).JPG


聞くところによりますと、この「船形」は10数人が走り回って点火しているとのこと、山の斜面での大変な作業であることは想像に難くありません。



もう熱いことも忘れて見とれてしまい、ご先祖さんを送ることをふと思い出した私は、胸の中で手を合わさせてもらいました。



いつごろから始められた行事なのかわからないそうですが、代々地元の方たちが真剣に受け継がれているこの行事、いつまでも絶やすことなく、そして事故なく続けていかれることも祈らせていただいたことはいうまでもありません。



最高の夏の思い出となる1日でした。




送り火(提灯).JPG











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五山の送り火(当日決行編その一) [登山]

送り火(銀閣寺前.JPG

16日夕方4時前、ポツリポツリと雨が降り出してましたが、銀閣寺に続く土産物屋さんを通り抜けていよいよ登山開始です。

観光客でごった返す道を作務衣にリュックサック、鉢巻姿は少し“浮いて”いますが、今回この格好は動きやすく正解でした。(弟に感謝!)


すでに保存会の人(地元の人)たちも、わらや飲み物・おにぎりなどを持って、雨の中を黙々と登って行かれます。

地元の方たちにとっては、待ちに待った年に一回の大きなお祭りなんですね。


足場が悪く薄暗い急坂を登り始めて間もなく、大粒の雨と雷まで鳴り出し、「晴れ男」の面目丸つぶれかなと思いつつ登ること約30分、目前にラストスパートの階段が見えてきた頃には雨もほぼ止んできました。


送り火(登山).JPG


この階段を登りきると、やっと視界が広がってきます。


送り火(一文字付近).JPG


送り火(金尾付近1).JPG


送り火(金尾付近2).JPG


送り火(金尾付近3).JPG


ここは「大」の字の中心あたりで、もっとも大きな割木が組まれる場所です。

弘法大師さんを祀った祠もあり、神聖な山の行事であることを感じます。


すでにたくさんの人が準備を始めておられ、TV局のクルーも汗をかきかき動き回っておられました。


私たちの分担場所は更に上です。


送り火(登山2).JPG


送り火(登山4).JPG


送り火(登山3).JPG


「大」の字の一番上部分のひとつ下がその場所でした。


登ってきた甲斐がありました。

ここから見る景色のすばらしさ、降っていた雨も嘘の様に止んでくれ、だんだん雲も切れてきています。


送り火(夕景1).JPG


まわりの木々への類焼を防ぐために消防局からもたくさんの方がホースを持って登ってこられ、付近一帯の放水も終わり、そしていよいよ井桁の組立てです。

我々の場所のひとつ上のところも、そして下のほうのところも、少しづつ組立てを始めておられます。


送り火(火庄1).JPG


すべてのポイントには、保存会の方たちが早朝から割り木を積み上げてビニールをかけておられましたので、雨が降ったにも係わらず木々を濡らすことなくスムーズに作業をすすめられ、ここでも保存会やボランティアの方々の準備の大変さを感じました。


送り火(火庄1の次).JPG

送り火(火庄2).JPG

送り火(火庄3).JPG

送り火(火庄4).JPG

送り火(火庄5).JPG

送り火(火庄6).JPG

送り火(火庄8).JPG

送り火(火庄7).JPG

送り火(火庄9).JPG

いろいろな願い事を書かれた割木を交差するように組み立てていきます。

左右に崩れないように太い木を外側に並べ、時々横から水平になっているかチェックをしながら、慎重に組み上げていきます。

割り木の隙間にはカラカラに乾燥した松の葉を差し込んでいき、倒れることなく一気に燃え上がるようにしていくのです。

そして子供の身長ほどの高さにまで組み上げられました。


送り火(火庄12).JPG


送り火(火庄11).JPG



送り火(火庄12の次).JPG


組み上がると一番底にわらや新聞紙や残った松の葉などを放り込み、そして全体にわらを立てかけてひもでくくりつけるのです。


送り火(火庄13).JPG

送り火(火庄15).JPG

そして点火までの間に、万が一雨が降りだした時を想定して、ビニールをかぶせてひもでくくり完成です。


送り火(火庄16).JPG

送り火(火庄17).JPG

あとは、点火の午後8時まで夕景の京都市内を見ながら一杯やるだけです。(本当は、すでに2缶ゴチになっておりました・・・)


送り火(筆者2).JPG
(まだ呑める、と嬉しそうな顔アップ)
 


送り火(夕景2).JPG

さあ、あと1時間か・・・・・。



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五山の送り火(前日決意編) [登山]

残暑お見舞い申し上げます。


今日はお盆、そして明日は京都の夏の風物詩のひとつ、五山の送り火が行なわれます。


そもそもこの行事は地元の方々が中心となり、ボランティアの人達にも支えられて、数百年もの間受け継がれている伝統的な盆行事だそうです。


実は今回初めてこの行事に参加させていただくことになりました。

私の弟が、京都にいる友人の手伝いでこの行事に参加しており、今年は翌日が日曜日で休みだしということで誘ってくれたわけです。


聞くところによりますと、「暑い」というよりも「熱い」そうで、彼は昨年の参加で足にやけどを負っていました。


当日は昼過ぎから急な山の斜面に割り木を運んで井桁を組んでいき、夜8時に点火される準備を始めるそうですが、点火すると風の向きにより火の粉がまともにかかってしまう危険な作業らしいです。

地元の皆さんはこの日を迎えるために、2月ごろからアカマツの選定や切り出しを始め、毎月この行事のための何らかの作業をされておられるとのことです。
まさに年間を通じてこの行事にかけておられるわけです。


皆さん方の足手間といにならないよう、手伝いをさせていただこうと思っております。


以下、私がこの行事に参加することを知った友人たちのコメントです。


『「大」の字が「太」か「犬」になったらpandadaさんのせいやな。点(、)の役か?』(S嬢)

『「犬」になったらアカンでぇ~』(N君)

『前日は酒を断って、菜っ葉だけを食べて滝に打たれてから行って下さい。』(O君)

『自分が燃え尽きないようきいつけや!』(K親分)

『山登りする前に倒れたらあかんでぇ~』(T君)

などなど、人が神聖な気持ちでこの行事に参加しようと意気込んでいるのに、好きなこと言われております。

まあ、皆さん方のご先祖さんの供養も兼ねて、しっかりお勤めを果たしてきますので無事を祈っておいて下さい。


ちなみに火の粉をかぶるのは間違いないので、弟は自分の作務衣を貸してくれました。

これを着て頭に手拭いを被り、水を入れたリュックを背負って作業するそうです。


後日、「当日決行編」乞うご期待・・・・・!



作務衣.JPG




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空鉢護法(くうはつごほう)堂 [登山]

先日、ある会に参加している最中、隣に座られた年配の方がおもむろに手帳を取り出し、「これ知ってますか?」と書かれたのが『空鉢護法』という4文字でした。

難しそうな本の題名かと思い、読み方を聞いてみますと「くうはつごほう」とふりがなをつけてくださいました。

さらに聞いてみますと、信貴山上にあるお堂のことで、なんでも一願成就の神様が祀られてあり、この方が若い頃(30年以上も前とのこと)初めてお参りした時に何か不思議な感覚を覚え、以来今日まで毎月欠かさず通っているとのことでした。

その次の週の集まりにお会いした時に、「行ってきはった?」と尋ねられましたので、まだ行けてない旨の返事をしますと、「ぜひ行ってきなはれ。ここを教えて興味を持ったのはあんただけで、行って損はせんと思うよ」とのこと。

これは絶対に行かないと、と思い、ついに昨日の朝、二日酔いでともすれば揺らぐ気持ちを奮い立たせ、ミネラルウォーターを一気飲みして駅に急ぎました。

事前にネットで調べたとおり、JR・近鉄・奈良交通バス、を乗り継ぎ、1時間半ほどで信貴山に到着、参道を歩いて行きますと眼前に大きな張子の虎とその背後にそびえ立つ立派なお寺が見えてきます。

 

  

 

  

信貴山真言宗総本山の朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)、別称「信貴山寺」というお寺です。

この日朝の天気予報のとおり、10月というのに蒸し暑く、それにどんどん曇ってきていますので先を急ぐことにしました。

目的は山頂の「空鉢護法堂」です。

どこから上がるのかときょろきょろしていますと・・・、ありました。

 

  

 

お供えの水を汲んで持って歩かれる方、杖をついて下りてこられる方、結構多くの方たちがお参りされています。

 

  

 

  

 

昼間でも薄暗く、右に左に折れながら登る山道を歩くこと約20分。

ハンカチでは追いつかないほどの汗(というより昨晩呑んだアルコール)を拭き拭き到着です。

 

  

 

更に奥に進むと、思っていたより狭い場所に小さなお堂がありました。

 

  

 

写真に写っているように、本当は細長いブリキのバケツにお供えの水を入れて持って上がるのが行で、半数くらいの方が持って登られていました。

次回来る時は持って登らなければと思いつつお賽銭を・・・。

 

  

 

そして一願成就の神様に手を合わせます。

願い事はただ一つ・・・、ここに来るまでの道のりで考えていたことを一心に祈りました。

 

後ろを見てみると、ここが山頂であることを実感します。

天気がよければ最高の展望なのでしょうが、この日は湿気を含んだ厚い雲が邪魔をして澱んだ景色となっておりました。

 

私は特に信仰する宗教も持たない無信心者ですが、最近は良いと言われる対象に対しては手を合わせて頭を垂れることを苦にしなくなってきているようです。

 

そんな歳になったんだ、としみじみ思いながら山を下りることにしました。

 

何かモヤっとしていたことの一つが消えたような感覚を感じながら・・・・・。

 

  

 

 

 

  


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知ってます?日本一低い山って・・・? [登山]

今日の大阪は、今年一番の冷え込みだったということで、初めてコートを着て仕事に出ました。介護の仕事とは全く関係の無い、(私のもともとの事業で)オフィスの改修(リフォーム)見積りの件です。見積りに手間取り、昼前にあわてて事務所を飛び出し、地下鉄に飛び乗りました。向かうところは「大阪港駅」下車、徒歩10分ほどのところです。なんでこんな寒い日に海の近くやねん・・・、と独り言を言いつつ地下鉄を乗り継いで約50分。本当は40分くらいで行けるのに、ボーっとしていたのか違う線に乗ってしまったのです。(なんか最近こんなミスが多いようで、高齢化現象やろか・・・。)地図を見ながら向かい風に逆らって坂道を歩いて、一番高いところでふとヨコを見てみると、

海です!海ってもっと遠くのイメージだったのですが、こんなに近くで、それに雲ひとつ無い空に感激して、思わずバッグからちっちゃいカメラを引っ張りだしてパチリ!(ちっちゃいのしか持ってません)寒いので先を急いで打ち合わせの場所へ・・・。

しっ、しかし先方の担当者は急用で急遽出られたとのこと(涙)

仕方なく大まかな説明だけして書類を渡し、再び来た道を辿りました。

天気はいいし、このまま帰るのはもったいないので寄り道することにしました。

ご存知でしょうか?日本一標高の低い山(4.5mです)、天保山です。(ご存知でない方はネットで検索してみて下さい。)

こんもり盛り上がった公園で、せっかくなんで“登山”してきました。

“頂上”から眺める景色は、抜けるような青空と神戸方面に伸びる高速道路・・・。

暖かかったらコンビニ弁当でも買ってここで昼飯を食べるとうまいのでしょうが、寒い・・・。

写真1枚だけ撮って“下山”しました。

そして圧巻だったのが、

 大観覧車です。

週明けの月曜日なので観光客もほとんどおらず、乗ったこともないし・・・、夢遊病者のように観覧車のほうに歩きかけたその時、無常にも携帯電話が・・・。いやな予感が・・・。

「○○さんご利用の電動車いすですけど、調子悪いから至急見に行ってください」

昼ごはんも食べられず、もう一度観覧車を振り返ってから駅に向かう私でした。

 

 


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