夢に向かって！

歌手をめざす若い人達の発表会に行ってきました。

いつもお世話になっている呑み屋（スナック）のママさんの一人息子が通う専門学校の卒業前発表会です。

この学校は、大阪スクールオブミュージック専門学校（通称OSM）という名前で、歌手やダンサーなどをめざすたくさんの若い人達が学んでいます。　

 

お世話になっているママさんは韓国人で、長い間息子さんと別れて暮らしておられ、3年前に息子さんが高校を卒業すると同時に一緒に暮らすようになりました。

彼は小さいときから歌手になりたかったようで、それを自分の職業にしようと、この専門学校を見つけてきたのです。

そして、誰にも頼らずに入学し、2年間の必修課程を必死で学び、後1年間の研究生課程を間もなく終えようとしています。

 

実は、3年前にママさんから相談を受けた時、即座に反対をしていたのですが、本人が頑として聞き入れず今日を迎えました。

この国に誰一人頼る人がいない親子に、というより異国の地で夢に向かって必死にがんばる2人が気になり、その姿を見て自分もがんばろうと思わされたことも数知れません。

3年前の入学式の時は緊張感もあったのでしょう、若い人独特のつっぱったギスギスした感じを発散させていた彼が、今日は2回りも3回りも大人になった、表情豊かな顔になっているのに驚きました。

夜中にコンビニで働き、昼間に学校で学ぶという、ほんとうに寝る間も惜しんで夢を追いかけている、強い男の子の顔です。

開演前にちゃんと挨拶に来た姿をみて、思わず“保護者”の立場になってしまいました。

 

決して楽ではない生活なのに、息子の夢をなんとかかなえさせてやりたいというママさんは、開演前からウルウル状態です。

私も他人事とは思えず、もしも子供がいれば彼くらいの年頃の子になっているでしょうから、ステージに現れた時は思わず声を掛けそうになってしまいました。

 

　

 

この日のためにかなり練習をしてきたのでしょう、すばらしいゴスペルの連続です。

最初はゼミ生全員で数曲、そして次に研究生だけでの熱唱が続きます。

 

　　

 

　　

ママさん、彼の今までのがんばりと自分の苦労をダブらせて感極まったのか、途中で会場を出てしまいました。

 

そして再度席に着くと、いよいよ彼の独唱が始まりました。

 

　　　

さすがに3年間みっちりと基礎を学んできたのでしょう、もうプロと呼んであげてもいいくらい、気持ちを込めた堂々としたステージ姿です。

曲を身体全体で表現し、“保護者”という立場を離れてみても胸に響いてきます。

 

歌手を職業とするのは至難の業です。

宝くじに当たるより難しいことかもしれません。

 

最後の挨拶で、指導される先生がおっしゃいましたが、歌手への夢かなわず、違う職業につくとしても、夢に向かって努力をしてきた3年間を忘れず“表情豊かな人間”になって欲しいと思います。

でも、彼はまだ20歳。

なんとか夢を実現して欲しいと願わずにはいられませんでした。

 ヒムネラ！（ガンバレ！）カクちゃん！！

 

コメント 16

いいお話ですね(｡´Д⊂)
がんばれ～！！
by 花火 (2007-03-04 15:56) 

もっちさん、早速のnice!&コメントありがとうございました。
歌の技術とか見栄えとかではなく、彼と母親の人生に触れたような２時間でした。
大成してほしいですね。
by pandada (2007-03-04 16:07) 

若者の挑戦大好きです！
俺も挑戦しなきゃ！（何にだろう＾＾）
by ハイマン (2007-03-04 17:17) 

夢に向かってがんばるって、大事ですよね。
そうやって自分の道を進んでいるママの息子さん、素晴らしいと思います。
夢が叶うといいですね！！
私もがんばらなくちゃと思いました。
by rururu (2007-03-04 17:23) 

何かに向かって一生懸命な人って、かっこいいですよね＾＾
そして、夢に向かう息子と応援する母親、とっても素敵ですね＾＾
それを自分のことのように喜んでるpandadaさんもすばらしいです＾＾
ほんと、夢が叶うといいですね！
by ユミ (2007-03-04 21:24) 

まだうちの子は小さいですが
母として・・・感動してしまいました・・
異国で頑張った親子さん、すごいです(T-T)
私も頑張らなきゃ・・・
つまらない煩悩に振り回されず！
by shikayu (2007-03-05 02:46) 

nice&コメントありがとうございます。

★ハイマンさん、おはようございます。
歳をとるたびに自分の夢が消えていってるような感じがしていましたが、彼らを見ていると若い頃を思い出しました。

★rururuさん、おはようございます。
長い間離れ離れだった親子が、言葉を口にすることなく分かり合える“間”を強烈に感じました。
いつも応援してあげたいですね。

★ユミさん、おはようございます。
みんなカッコよかったですよ。
若いってすばらしいですね。
まだまだやり直しがきくんだから、思い切ったことに挑戦できますもんね。

★shikayuさん、おはようございます。
二人を見ていて、ジーンときました。
私には子供がいないので、本当の親の気持ちって当然分からないのですが、少しはこんなものなのかなあって思いました。
子供って勝手に育っているようで、実は親の大きな愛情の中で泳いでいるんですね。
by pandada (2007-03-05 07:34) 

pandadaさん。こんにちわ。
出遅れてしまった。

良い話です！この舞台の後、彼とお母さんの間でどんな会話が交わされたんだろう。

pandadaさんが書いておられるように、歌手を職業とするのは、宝くじに当たるより、至難の業かもしれませんが、しつこく挑戦を続けて欲しいと思います・・・人のことを言ってられませんヨ、俺！宝くじの高額当選に今日もあきらめずに挑戦だ！
by hijiki (2007-03-05 14:42) 

ひじきさん、こんばんわ。
親子は“眼”で話をしていました。
ひじきさんのコメントをそのまま伝えます。
by pandada (2007-03-05 18:30) 

pandadaさん。こんばんわ♪
僕のコメントで、「宝くじの高額当選に今日もあきらめずに挑戦だ！」の部分は、ご内密にお願いします・・・ツキが落ちるかもしれないんだもん。（もともとツキないけど、宝くじのバカー！[シクシク]）
by hijiki (2007-03-05 18:48) 

tishi998さん、おはようございます。
nice!ありがとうございました。
by pandada (2007-03-06 07:21) 

奥津軽さん、こんにちわ。
nice!ありがとうございました。
by pandada (2007-03-06 16:07) 

綺麗に撮れてますやん
あのママさんの息子さんなら、きっとスターになれますよ
楽しみですね＾＾
by RangerMaeda (2007-03-06 19:51) 

Rangerさん、こんばんわ。
やっぱり１眼が欲しくなりました。
ああいうところでは、ちっちゃいカメラはいまいちですね。
彼、なかなかうまかったですよ。
by pandada (2007-03-06 20:06) 

歌は心です！
by 自称演歌の星 (2007-03-07 17:02) 

自称演歌の星さん、コメントありがとうございます。
確かに、演歌でなくても胸に迫りくる時は、心がこもった歌なんですね。
私もたまにそんな歌を歌っているようです・・・・・。（談：呑み屋のおネーチャン）
by pandada (2007-03-07 17:15)