古新聞に包んだ気持ち [介護]
特殊寝台(電動ベッド)と車いすをレンタルでご利用いただいている方がいらっしゃいます。
81歳の男性で要介護5、最近はベッドから降りることもままならない寝たきりの生活保護を受けておられる独居高齢者です。
日中でもまったく陽射しの入らない、トイレの臭いがする薄暗い4畳半にベッドを置き、小さなテレビを見ながら1日を過ごされています。
この方ですが、最近は大体月に1回私に電話をしてこられます。
少し嚥下障害もあるためか話される言葉がわかりにくく、最初の頃はほとんど聞き取れなかったのですが、最近では大体の内容がわかるようになってきました。
電話の内容は、『ベッドが傾いてきている』や『リモコン操作をすると音が鳴る』、『車いすの足置きが下がっている』など、大抵ご利用いただいている福祉用具に関することです。
事故に繋がるといけませんので、その都度車を走らせ尋ねさせてもらいます。
私が動けない時は卸し元のサービスマンに走ってもらったりするのですが、いつもまったく異常はありません。
昨日も、先日取り替えた車いすがおかしいとのことでしたので見に行ってきました。
やはりどこも異常はなく、説明すると素直に理解していただけます。
そして話はご自分の身体のことや壁に飾られた昔撮った写真のこと等などで、やっぱり寂しいんだろうなあと思いつつ、私も次の仕事がありますので風邪に気をつけるよう、そしてしっかり食べるように伝えて家を後にすることにしました。
その時です。
『Pandadaさん、これ持って行き!』
痩せられた腕を伸ばして、古い英字新聞に巻かれたものを私に差し出されました。
新聞紙で巻かれたものといえばピンときます。
そうです・・・、
事務所に帰って開けてみると、この方と同じように痩せ細ったサツマイモ(焼き芋)でした。
私にあげようときれいに包んで待っていてくれたのです。
こういうことは本当なら丁寧にお断りして帰るのですが、今回はお断りすると気持ちを削いでしまいそうな感じがしましたので喜んでいただくことにしました。
形は良くなかったですが、この方の気持ちが入っていたのか、甘いイモでした。
夕方遅く、福祉事務所から電話がありました。
先日の19歳の女性宅の改修工事の件でした。
身障者手帳を申請してもらい、障害者給付による助成金で改修する方向でも考えてもらえるようです。
まだかなり時間がかかりますが、一歩前進です!
81歳の男性で要介護5、最近はベッドから降りることもままならない寝たきりの生活保護を受けておられる独居高齢者です。
日中でもまったく陽射しの入らない、トイレの臭いがする薄暗い4畳半にベッドを置き、小さなテレビを見ながら1日を過ごされています。
この方ですが、最近は大体月に1回私に電話をしてこられます。
少し嚥下障害もあるためか話される言葉がわかりにくく、最初の頃はほとんど聞き取れなかったのですが、最近では大体の内容がわかるようになってきました。
電話の内容は、『ベッドが傾いてきている』や『リモコン操作をすると音が鳴る』、『車いすの足置きが下がっている』など、大抵ご利用いただいている福祉用具に関することです。
事故に繋がるといけませんので、その都度車を走らせ尋ねさせてもらいます。
私が動けない時は卸し元のサービスマンに走ってもらったりするのですが、いつもまったく異常はありません。
昨日も、先日取り替えた車いすがおかしいとのことでしたので見に行ってきました。
やはりどこも異常はなく、説明すると素直に理解していただけます。
そして話はご自分の身体のことや壁に飾られた昔撮った写真のこと等などで、やっぱり寂しいんだろうなあと思いつつ、私も次の仕事がありますので風邪に気をつけるよう、そしてしっかり食べるように伝えて家を後にすることにしました。
その時です。
『Pandadaさん、これ持って行き!』
痩せられた腕を伸ばして、古い英字新聞に巻かれたものを私に差し出されました。
新聞紙で巻かれたものといえばピンときます。
そうです・・・、
事務所に帰って開けてみると、この方と同じように痩せ細ったサツマイモ(焼き芋)でした。
私にあげようときれいに包んで待っていてくれたのです。
こういうことは本当なら丁寧にお断りして帰るのですが、今回はお断りすると気持ちを削いでしまいそうな感じがしましたので喜んでいただくことにしました。
形は良くなかったですが、この方の気持ちが入っていたのか、甘いイモでした。
夕方遅く、福祉事務所から電話がありました。
先日の19歳の女性宅の改修工事の件でした。
身障者手帳を申請してもらい、障害者給付による助成金で改修する方向でも考えてもらえるようです。
まだかなり時間がかかりますが、一歩前進です!
きっと一人で話し相手もいなく寂しいのですよね
pandadaさんいい人だから声かけやすいのです
私も子供がいないので、この先想像してしまいます。
pandadaさんみたいな人が近くにいると安心できるのだけど。
by 奥津軽 (2008-05-08 17:40)
考えさせられます。
新聞、ニュースなどではたぶんいくらでも同じような話を、
ですが、ブログだけでももっと身近に感じます。
Pandadaさんの人柄でしょうね。
自分の先のこともそうだし、自分の親のこれからのこともね。
地域のコミュニティや、そういうことで、なんとかなっていかないでしょうか。。
by lovin (2008-05-08 23:27)
おはようございます!
★奥津軽さん、人生のどこで路線が変わってしまうんだろうか、っていつも考えてしまいます。
金バッジを付けて大きな話をしている方々に現状を見ていただきたいですね。
★lovinさん、そうなんです。
行政が福祉にもっと力を入れて欲しいと常々思っております。
今のこの国では無理だとは思うのですが、やっぱり頼ってしまいます・・・・・。
by pandada (2008-05-09 07:38)
人に優しく接すれば接するほど
温かい気持ちがどんどん伝わってきますよね
でも、その分、お気の毒な気持ちも伝わると悲しさが倍増しちゃいます
まだまだお年寄りや、からだの不自由な方たちには
ほんと住みづらい世の中ですよね
by Ranger (2008-05-10 20:28)
月一回の電話・・・。お土産の焼き芋・・・。なんか、涙が出てきそうになりました。 色々な家庭があって、家族に囲まれてにぎやかにお過ごしの
お年寄りや、この方の様にお1人でお住まいの方。理由はどうあれ
きっと月一回の電話は、心やさしいpandadaさんの声を聞き、
来てもらって話を聞いて貰いたい気持ちの表れなのでしょう。
この方の精一杯の心遣いを、快く受け止めたpandadaさんに・・・
『乾杯!』
by takutyan (2008-05-11 18:26)
おはようございます!
★Rangerさん、今までこの国の原動力となってこられた方々が動けなくなった時にこのような現状ですから、我々の未来を思うと・・・・・。
せめて接する人には優しくありたいですね。
★takutyanさん、ほんと様々なご家庭があります。
いずれにしても高齢者や身障者には住みづらい国です。
by pandada (2008-05-12 07:35)
afsさん、nice!ありがとうございました!
by pandada (2008-05-13 07:25)
ここ5~6年で父も母も逝ってしましました。
会社がなかなか軌道に乗らなくて何年も仕事に明け暮れていましたが、よく父親がなんだかんだ用事を作って見舞いに来るよう連絡を入れてきたのを思い出しました。
寂しかったのでしょうねぇ。
by おとやん (2008-05-14 15:14)
おとやんさん、こんにちわ!
親孝行は生きている間に、ってわかってはいるのですがネ・・・・・。
しっかりお墓参りしてあげて下さい。
by pandada (2008-05-14 18:03)
おじいさんからのあたたかい焼き芋、嬉しいですね^^
きっと、pandadaさんと色々とお話したいんでしょうね。
by ユミ (2008-05-18 15:13)
ユミさん、おはようございます。
甘い焼き芋でしたよ。
けど、だんだん弱くなっていかれるのがわかるので、切ないです・・・。
by pandada (2008-05-19 07:28)
ええ話ですやん!
まずはじ~っと話だけでも聞いて上げましょや!
19歳の女性宅の話も一歩前進ですやん!
by まつもっくり (2008-05-19 08:58)
まつもっくりさん、おはようございます。
独居で寂しい方がたくさんいらっしゃいます。
どうにかならないものでしょうかね?
by pandada (2008-05-19 09:30)
感動!
それにしても焼き芋も
英字新聞に包むとおしゃれになるなぁ~^^
by ハイマン (2008-05-20 23:44)
ハイマンさん、おはようございます!
いきなり渡された時はびっくりしました。
有難くいただきました。
by pandada (2008-05-21 08:16)