手すりの話(いつかそのにをアップする前のそのいち) [介護]
『Pandadaさん!Nさんが縁側から落ちはったみたい!手すり付けてあげてー!』
最近お付き合いをさせていただくようになったCM(ケアマネージャー)からの電話です。
よく聞いてみると、数年前に相談をお受けして訪問し、手すりを付ける場所がなくて廊下(縁側)幅を広げる工事をさせていただいたNさん宅でした。
この時は、介護保険の住宅改修工事の支援対象となる『滑り防止および移動の円滑化などのための床または通路面の材料変更』という項目で施工をさせていただいておりました。
何ヶ所か床を掘り下げて支柱を立てたりなど、金銭的にも大掛りな工事ならどんなふうにでも施工はできるのですが、借家でもあり、かつ介護保険の支給対象工事をということになりますと、まず認めてもらえないケースでした。
そこで、わずか40cmほどの通路(廊下)を60cmに広げ、表面に滑り止めのシートを加工して『これで安心』という施工だったのですが、やはり年々下肢筋力も衰えてきておられ、何かを持たないと歩行が不安定で、最近はたびたび転倒されているとのことでした。
再訪問させていただき、なんとか手すりを!と懇願されましたが、やはり取り付け場所となりそうなところはありません。
困ったなあと思い、何気なく上を見上げて見ますと、雨を防ぐための軒(のき)があり、波板を乗せているしっかりした木が走っていました。
腐ってもいないようだし、ぐらつきもありませんでしたので、介護保険でのレンタルで認められている手すりをセッティングすることにしました。
早速、手すりの代理店担当者に用具を持参していただき、あっという間に・・・・・、
簡単に言えば、突っ張り棒(支柱)を2本立て、その間に横バーを取り付ける方法です。
今回の現場のような場合、大抵のレンタル業者は、天井側の柱が台座よりも細いので危険ということで断られるのですが、お付き合いをいただいているところはいとも簡単に台座を加工され、外部ということでステンレス製の横バーをカットしてくださいました。
Nさん、これで夜中でも安心してトイレに行けると、にんまり顔に。
担当者曰く、『他社さんが断られても、大抵の場所にセッティングさせていただきます。台座加工が“ミソ”です。』
と、なんとも頼もしいお言葉です。
手すりの取り付けができなくて困っておられるところはたくさんいらっしゃいます。
今回は数年前に床を広げて補強もしていたいたのがなお良かったといえますが、いろんな方法を考えることのできる、そして考えたことが正解になる現場って楽しいですね。
これが今回の“ミソ”です。
躯体を傷つけることなく、がっしりとした手すりの完成です。
横バーは高さ位置も変えることもでき、永く安全にご利用いただけそうです。
Nさん、とにかくコケないようにネ!
工夫しながら色々してくれる業者さんが近くにいるといいですね。
近頃は既製品以外は嫌がる業者が多い中・・・これもpandadaさんが
一生懸命だからです・・いつも感心させられます。
by 奥津軽 (2009-04-11 10:08)
こんにちはー^^
ぽかぽかと暖かい日が続きますね♪
満開の桜を見に行くことなく、桜が散ってしまいそうです・・・(>_<)
ちょっと探しに行ってみようかな・・・♪
by ユミ (2009-04-11 14:26)
家人の喜んでおられる顔が目に浮かびますね
by Ranger (2009-04-11 19:58)
工夫することって
相手の気持ちをどれだけ考えれるかだと
思います。
他の施工会社は気持ちが足りないんだろうなぁ
by ハイマン (2009-04-12 10:29)
みなさん、いつもありがとうございます。
★奥津軽さん、おっしゃるように融通をきかせてくれないところが多い中、ご利用者の立場に立って対応してくれるところとお付き合いができました。
助かりました。
★ユミさん、こんにちわ!
近所の桜はほとんど『葉桜』になってしまいました。
今年は結構永く楽しめました。
桜はいいですね。
★Rangerさん、以前クンちゃんに床を広げてもらったところです。
やっておいてよかったです。
すごく喜んでいただきました。
★ハイマンさん、特に介護・福祉の世界は、お金では解決できない難しさがあります。
いつか自分にかえってくると思い気持ちを込めて対応させてもらっています。
by pandada (2009-04-13 18:04)