五山送り火 2009(そのいち) [登山]
お盆明けの本日、ふくらはぎがパンパンです。
実は、今年も『大文字の送り火』の点火作業に参加させていただいてきたのであります。
『超』運動不足の我がメタボ弟は入山をあきらめて下から見ているとのことで、今年は招待していただいた保存会の人達と登りました。
護摩木や着火のための松の枯枝などは事前に現地に上げてあるとはいえ、上で飲む水や酒・藁や何やかんやで、彼等の荷物は半端ではありません。
大抵の人は途中2~3回は休憩をしながら登って行きますが、彼等は休むことなく黙々と登って行きます。
4時前くらいから登り始めましたが、10分も歩けば汗(もしくは酒)が噴き出してくるわ息は上がってくるわで、結構きつい山登りです。
ノンストップで登ること約30分、いよいよ最後の階段です。
メタボでなくても最後にこれはキツい!
ヒーヒー言いながら視界が開けてくると、そこかしこに護摩木が積み上げてあるのが見えてきます。
これは『大』の字の真ん中(交差点)に位置する護摩木の山です。
他の薪数とは比較にならない量ですから、これが燃えると近くにはおれません。
(実際、ものすごい炎でした。)
暗くなる前、5時くらいからあちこちで護摩木の積み上げ作業が始まります。
私を連れて登ってくれた保存会の方の今年の点火場所は、『大』の字の横棒右端から5番目と6番目の2ヶ所でした。
倒れないように太目の護摩木を下にして、井桁を組んでいきますが、より燃えやすいように隙間に松の枯葉を挟んでいます。
倒れると周囲が一気に燃え広がってしまい、逃げ場のない山ですから命取りになるため、どこも真剣に組んでおられます。
そして最後に藁をまわりに立てかけ、もしもの夕立ちに備えてビニールをかぶせ、ロープで縛ってその時を待ちます。
この一連の作業が終わると、弁当を広げたり、ビール・チューハイをグイグイいく人があちこちで見られます。
私も後者のほうで腹満タンにさせていただき、至福のひと時を過ごさせていただきました。
そして点火1時間前くらいになりますと、消防隊員があちこちに放水を始め出します。
溜めていた雨水をポンプで吸い上げて放水しているとのこと、若干涼しく感じられました。
これは類焼を防ぐためですが、山の斜面にあたる風は半端でなく、また周囲も乾燥していますからこれをしておくのとしないのとでは雲泥の差がでてくるのだそうです。
2年前もすごい風に煽られ、危うく大火事になるところだったとのことでした。
点火が8時ですから、1時間ほど斜面に座って、ポツポツと灯りが点き出す下界を見下ろし、チビチビと呑み続けます。
(すみません、これは私だけでした・・・、が、霊が無事に帰らはるように願いを込めたのは間違いありません。)
しかし、暮れていく京都の町を一望にして呑む酒のうまいこと、キツイ登山をした甲斐はあるというものです。
さあ、点火の合図まであと1時間・・・・・。
みなさん、思い思いにその時を待ちます。(そのに、に続く)
昨年の送り火の記事からもう一年なんですね!早いですね。
興味深く読ませて頂いたのを覚えています。
今年も行かれたのですね。お疲れさまでした!!
山の上で作業後に飲むお酒は美味しそうですね。
そのにも楽しみにしています。
by rururu (2009-08-17 22:02)
大文字の火はこのようにして灯されるのですか
初めて知りました
by 奥津軽 (2009-08-18 14:54)
いやー続きが気になります!!
送り火はこういう風にされてるんですね。
たくさんの人の頑張りがあってこそですね!
それにしてもいい運動になりそうです(^^;)
by ユミ (2009-08-19 22:10)
準備も大変でしょうが
すごくワクワクしますね!!!
by ハイマン (2009-08-20 22:01)
みなさん、残暑お見舞い申し上げます。
まだまだ暑い日が続きますが、お身体を大切に!
★rururuさん、貴重な体験をさせていただきました。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
★icarusさん、nice!ありがとうございました。
★奥津軽さん、結構ハードな行事でしたョ。
★ユミさん、みなさん1年間をかけて準備されているとのことでした。
真夏に、火のすぐ横で作業しますから大変です。
★ハイマンさん、そのにもよろしく!
by pandada (2009-08-21 07:20)
poyounagiさん、nice!ありがとうございました。
by pandada (2009-08-21 17:16)