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呑み屋(2題) [酒]


大阪ミナミで、懇意にしていただいていた呑み屋さんが、またひとつ閉店されました。

韓国のママさん一人で7年間がんばりはりましたが、昨今の景気の悪さもあり、31日でその幕を下ろされました。


晩ご飯のない時なんかは、おいしいチゲ(鍋)やキムパ(海苔巻き)、チジミなんかを作ってくれ、ずいぶん助かりました。

元気のない時は、『オットケ テゲッチョ!』(どうにかなるさ!)と、いつも明るく力づけてくれたこと、ずっと忘れません。


しばらくはゆっくりされ、またいつか復活されんことを祈っております。


長い間、テダニ カムサハムニダ!そして、オットケ テゲッチョ!!





今年の夏、こんな水商売の現実を見事に川柳に詠み、賞をとられた呑み屋のママさんもおられました。

20年以上、法善寺横丁で小さな店を一人でやりくりしている『さち』さんです。


法善寺横丁では、毎年夏に「法善寺横丁まつり」が開催され、ジャズフェスティバルなどさまざまな催しが行なわれます。

そんな催しの一つに川柳大会があり、横丁の各お店やお客さんが自慢の川柳を詠み、その年の優勝(天賞)や各賞を競い合うのです。


今年のお題は「水」で、約60句ほどが投稿されたようです。


そんな中、今年は『さち』のママさんが見事優勝(天賞)されました。

そして、選者の一人であるイラストレーターの成瀬國晴氏に色紙を書いてもらい、ちょうど私が一番客で店に入った時に、その額を壁に掛けさせられる羽目になりました。





さち(額縁).JPG


まだまだ庶民生活に明るさが見えてこないこの頃ですが、天賞をとってニッコリ微笑むママさんの笑顔に、少し希望を感じさせてもらった夏の終わりでした。






さち(暖簾).JPG
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N酒店 [酒]


大学時代からの友人がやっている酒屋へ行ってきました。

酒が無くなったら彼が薦めるものを配達してもらうか、時間がある時は自分で買いに走るかしているのですが、今回は店の横でやっている立ち呑み処に初めて顔をだしてきました。



N酒店3.JPG


彼の店は、我が家からは電車で7駅、駅から徒歩15分、という不便きわまりないところにあるのですが、つい先日に永年介護をしていた母親を亡くし、元気がなかった彼が少し気になっていたのでフラッと寄ってみたわけです。


明るいうちからヘロヘロに呑んでいる近所の親父さんを相手に、少し痩せたように見える彼はカウンター内で頑張っていました。

『いらっしゃ・・・・・、』

黙って店に入った私に、何で君が・・・という驚いた彼でしたが、すでに出来上がっている親父さん二人に私を紹介してくれました。


母親を亡くし、姉と二人きりになった時はかなり落ち込んでいましたが、おじいさんの代から引き継いでいる酒店をなんとか続けねばという気力で、たった一人で休み無く働いています。


客単価は低いのですが、毎日来てくれる近所の親父さんたちに感謝し、『コツコツとしかやるしかないワ』と言いながら、すばやい動作で焼酎のお湯割りを作ったり、ちくわを切ったりする姿を見て、ものすごく充実している感じを受けたしだいです。


立ち呑みというのはめったにしないのですが、初めて会う人と喋りながら呑むのもおもしろく、また彼が作る焼酎の水割りも濃くて旨く、ついついおかわりを繰り返してしまい、足がだるくなり呂律が回らなくなってきた自分に気がついて帰ることにしました。


約1時間ほどで、生ビール1杯と芋焼酎の水割りを6杯、そして彼の自信作の一品で、〆て1,120円!

行きの電車賃と帰りのタクシー代で3,030円・・・・・。


N君!古い五つ玉の手動計算機(そろばん)でパチパチやってたけど、計算間違うてないか?




N酒店1.JPG

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クセになりそう?(蔵元めぐりⅠ) [酒]


『久しぶりに超旨い酒を呑んだぞ!』

それこそ久しぶりに会った幼馴染との話の中の、この一言が頭から離れず、朝から晴れ上がった先週の日曜日、気がついたら(?)一人で電車に乗っていました。

 


大宇陀・バス.JPG


JRと私鉄を乗り継いで奈良県の榛原(はいばら)駅で下車、ここから1時間に2本しかないバスに乗り、終点の大宇陀まで約20分の小旅行です。


乗客は3人だけで、最終的に私一人となったバスは終点の「道の駅」に着き、まず眼に入ってきたのが・・・・・、

 


大宇陀・久保本家1.JPG


目指す蔵元の「久保本家酒造」さんです。

 

大宇陀・久保本家1(看板).JPG


ブランド名は「初霞(はつがすみ)」といい、なんと300年の歴史を持つ老舗の蔵元です。


幼馴染は自身が勤める会社のカメラマンで、奈良の蔵元を訪ねる企画でこの「久保本家酒造」さんを取材に訪れて試飲させていただき、その味にいたく感激したわけです。

私と同じく辛口の酒が好きな彼の言葉ですから、これは絶対に行かなくては!とそのチャンスを狙っていたのです。



バスを降りて、いきなり蔵元へ行くのももったいない(?)気がしましたので、ちょっと街を歩いて喉が渇いたころに行くほうが酒もうまかろうと考え、蔵元とは反対方向に歩き出しました。




大宇陀・街道町1.JPG



古い建物の街並みが続いており、地元がその保存に力を入れておられるのを感じます。



大宇陀・街道町2.JPG




通りはゴミ一つなく、きれいに整備された静かな街並みです。

先日まで花見客で賑わい、今はゴミの山とその臭いで散歩する気もしない、我が家の近所(大川沿い)とは大違いです。
(大阪にオリンピックがこないのもわかる気がします。)


そして、通りの両側を流れる側溝の音に気づき、ふと見てみると、きれいに清んだ水が流れています。



大宇陀・街道町4(水).JPG



大宇陀・街道町3(水).JPG



ここからも、造られる酒のうまさが想像できます。



そしていよいよ「久保本家酒造」さんへ・・・・・。




大宇陀・久保本家2.JPG



大宇陀・久保本家3.JPG


暖簾をくぐると、ひんやりとした空気が流れており、ここが蔵元であることを実感できます。



大宇陀・久保本家4(中).JPG


ありました!

「初霞」です。

純米、純米吟醸、純米大吟醸、きもと造り、どぶろく・・・など、ここで造られる全ての種類の酒が並んでいます。


しばらく眺めていると、私の喉の音が聞こえたのか、奥のほうから女将さんが出てこられ、すべての種類を試飲させていただきました。



幼馴染の言葉に嘘はありませんでした。

どれもこれもスキッとした味で、最近は芋焼酎がほとんどだった私にも久しぶりに日本酒を思い出させてくれる味でした。
(次から次へと注いでいただき、しまいには味の区別がわからなくなってしまいましたが・・・。)


さて、一升が1万円する純米大吟醸酒は手が出ませんでしたので、一番最初にいただいた純米酒を買って帰ることにしました。

酒は価格が高いから旨いというわけではなく、まあ順次ランクアップしていく楽しみを残しておこうと考えたわけです。



割らないように、大事に抱きかかえて帰り道を急いだのは言うまでもありません。
(帰りの電車の中では、一升瓶を抱いて爆睡してしまいました・・・)




大宇陀・久保本家4(ぐいのみ).JPG







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WHISKYは人に優しい酒? [酒]

サントリー(看板1).JPG


昨夜、いつものようにしこたま呑んだにもかかわらず、朝から日本を代表する酒造メーカー「サントリー」の山崎工場へ行ってきました。



サントリー(ウイスキー館1).JPG



先日、知り合いにお誘いいただいたラウンジで、久しぶりに呑んだウィスキーが五臓六腑にしみわたり、そもそもウィスキーってどうやって造るのかを知りたくなったわけです。

メーカー(サントリー)のホームページを見てみますと、工場見学ができるではありませんか!
しかも無料で見学、おまけに呑み比べができるとのこと!
これはぜひ行かなくては・・・、ということで、密かに(?)Xデーを今日にしていたのです。



サントリー(ウイスキー館2).JPG


山崎工場は、大阪駅からJRで約25分、そして徒歩約10分のところにあり、我が家からは1時間もかかりません。

工場見学は約1時間、製麦の話から仕込み・発酵・蒸留・貯蔵・・・とゆっくり案内をしてもらえます。

そして、今まで知らずに呑んでいたウィスキーのことが、それこそ脳にしみわたる(?)がごとく新鮮な内容で教えてもらえるのです。


サントリー(蒸留釜).JPG


例えば、これは蒸溜のための釜ですが、ウイスキーは初溜と再溜の2回も加熱方法を変えて蒸溜を行い、そしてその釜も形の違うタイプを使うことで、まったく異なった個性のモルト原酒ができるそうです。
ちなみに最近よく呑まれている焼酎は1回の蒸溜で、ご存知のようにビールは蒸溜されません。

蒸溜するということは、糖分をほとんどとばしてしまうそうで、同じアルコール量の日本酒と比べても、ウイスキーの糖分はその約1/350だそうです。
そして、プリン体もほとんどなくなり、体内からアルコールも抜けやすくなるので酔い覚めもすっきりするそうです。


そして、製造工程の中で、焼酎やビールと一番異なるのが樽熟成という点です。



サントリー(貯蔵庫1).JPG



樽の種類やその使用回数、熟成年数、そして貯蔵位置によっても異なった個性の原酒になるそうです。

樽による長期間の熟成は、樽材のポリフェノールが溶け込み、その豊かな香りでリラックス効果もあり、最近の研究ではメラニン色素を抑制する成分が含まれることがわかったとのこと、これは美白をもたらす可能性があるそうです。

そしてそれらをウィスキーとして世に出すのがブレンダーと呼ばれる方で、なんでも1日に200種類以上の原酒をテイスティングされるとのこと、肝数値は大丈夫なんでしょうか?(しかしうらやましい仕事です???)


工場案内の最後は、待ちに待った呑み比べです。
異なったブランドのウイスキーをちびりちびりできるわけです。
昼前というのに1杯が2杯となり、すでに真っ赤かな顔をした方がそれでもストレートのおかわりをされていました。

そして、まだまだ呑みたらない方のために、テイスティングカウンターがあり、有料ではありますが様々な味のウイスキーを味わえるのです。


サントリー(筆者).JPG


私は、様々な賞をとった「山崎18年」をストレートで・・・・・。
ちなみに1杯500円、これは旨い!!
でもボトルで買うとなると20000円だそうです。

この工場にはファクトリーショップもあり、20000円のボトルは当然買えませんので(鬼嫁が怖い)迷っていますと、先ほどの真っ赤かの方が勧めてくれた原酒を買うことに。

なんでもブランドになる前の樽出し原酒が一番うまいとのこと、真っ赤かの方はちょっと安い10年ものを手に取られましたが、私は15年ものを・・・・・。


これからはWHISKYにはまりそうな体験をした半日でした。


サントリー(おみやげ).JPG



大事にちびちびやります。




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うまい酒(Tさんいわく) [酒]

連日入ってくるたくさんの迷惑メールに交じって、気になるメールが届きました。

件名に「群馬県のTです。」とあります。

Tさんという名前は全く記憶にありませんでしたが、群馬県という文字がさかんに私に開けと言っているようで、削除せずに開けてみました。

 

『 pandada様

日本列島の地図を広げてみましたか。両手で持って、自然の形で中央に目を落とすとそこが群馬県です。 』 

で始まるメールでした。

 

よく読んでみると、29日の夜に「さち」で一緒になった群馬県にある大きな新聞社の方でした。

大阪に出張に来られたついでに、「さち」に飛び込みで入って来られた方のお一人からです。 

 

ヘロヘロの私が入った時にはすでに呑んでおられ、どちらともなく話を始めたような・・・(たぶん私?)、あまり記憶がありません。

 

憶えているのは、群馬県の位置がどこか、東北の一部なのか、のところと、もうお一人が決して新しくはないであろう歌を2~3曲歌っておられたところまでで、だけど今日鬼嫁に聞いてみると、私が一人でしゃべりまくっていたとのこと。

 

鬼嫁とはめったに(というより絶対に)呑みに行くことはないのですが、この日は長年お世話になっている私の兄貴分のK社長ご夫婦と食事をした流れでしたので、気が付いたら横に座っていたしだいです。

 

ところで、私が群馬県の位置がわからずお聞きしたのは、群馬県が田舎だからとかいう意味ではなくて、茨城や埼玉など東京周辺の地理に疎い私の不徳の致すところであり、他にも数々の無礼をほざいてしまったかも知れません。

 

だけどメールには、「うまい酒」はいいですね、と1行書かれてあり、内心ホッとしました。

安もんの酒でも和気あいあいと呑む酒はほんとうにうまいものです。

(ここだけの話ですが、翌日は1日中正式な二日酔いでふらふらでした。)

 

メールにはこうも書かれてありました。

『群馬をPRするときりがありませんが、温泉(草津、水上、伊香保など)と山(尾瀬、谷川岳、赤城山など)の県です。政治面では福田、中曽根(小生も担当しました)、小渕の3人の総理大臣を輩出しております。』

などなど・・・・・、勉強になりました。

私も地元大阪のことをもっと知っておかなくては・・・。

 

そして、なんでも群馬と大阪の難波間には夜行直行バスも2本でているとのこと。

早速ネットで調べて、この連休行ってみようかって鬼嫁に言うと・・・・・・・、

 

「一人で行っといで~」

 

出会いっておもしろいですね。

 

 

                        


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さあ、GWだあ~! [酒]

GWが始まりました。

当初の予定では、内装工事の現場立会いで休みがとれないはずだったのですがキャンセルとなり、急遽(鬼嫁には内緒で)大阪を抜け出して雲隠れをする計画を立てておりました。

しかしエアーを予約したのが遅く、キャンセル(空席)待ちの状態が続いており、ここ数日はやきもきする毎日でした。

 

1人くらいの席は空くだろうとタカをくくって、旅の予定を一人ニタニタ楽しみにしていたのですが、昨日の19時以降はキャンセル料金がかかるとのことでしたので泣く泣く手放しましてしまいました。

今から考えればとことん待っていてもよかったのですが・・・・・。

 

ということは、この連休、私は何をして過ごせばいいのでしょうか?

今日明日はなんとか過ごせるとしても、3~6日までの4日間が非常にもったいない時間です。

 

いろいろ考えていても妙案が浮かばず、思わずK親分の携帯にメールを入れてみました。

「遊びません?」

忙しいわい!って怒られると思っておりましたが・・・・・、以外にも・・・・・、

「オッケー!」とのこと。

 

K親分は、あまり酒を呑まない人なのですが、気の合う仲間との酒の席の雰囲気が好きなようで、一緒に呑むと話題も豊富で最高に楽しい人です。

 

待ち合わせは法善寺横町にある水掛不動さんの前にしました。

このあたりは、数年前の火事以降きれいに再建され、大阪の昔ながらの呑み屋街を彷彿とさせる、ふらふら徘徊する私の好きな場所のひとつです。

最近は観光客の方も多く、また若い人がたくさん来るようになりました。

 

 

昨夜はいつもより人が多く、K親分の姿も隠れてしまうほどでした。

それもそのはず、28日はお不動さんの日で、お参りされる方と観光客の方々でごったがえしていたわけです。

この日をみなさんよくご存知で、数珠をもってお参りされている方や、護摩木を買って祈願されている方、酔って徘徊途中に携帯カメラで撮っている方などなど・・・。

 

    

 

間もなくすると、ほら貝の音とお経が聞こえてきました。

山伏の格好をした数人の方が神妙にお祈りを始められ、それに伴ないお参りの方も続々と来られます。

周りはお線香の匂いが充満し、狭い呑み屋街の中で一種独特の雰囲気があります。

 

何を祈るわけでもなく、とりあえず心の中で手を合わせ、すぐ斜め前にある「さち」へ。

ここは数年前にふらっと入った、小さな(おそらくこの一帯で一番小さな)呑み屋で、ママさん一人が狭いカウンター内に立ちっぱなしでがんばっている店です。

 

 

吉本興業や松竹芸能の芸人さんたち、放送作家の方もちょこちょこ呑みに来られる、7人座ればきちきちの、カウンターだけの店です。

なんでこんな小さな、若い女の子もいない店が永い年月続けられるんだろうと考えていたのですが、それはどんなお客さんに対しても変わらない、ママさんの接客態度であることをこの日確認しました。

いつだったか、ママさんに「天皇陛下がお忍びで入ってこられたらどうする?」って聞いたことがありましたが、即座に「サインはもらうやろなあ」

 

それとお客さんどうしの熱のこもった会話も愉快で、たまに入ってこられる観光客の方などは、ほんとうの大阪を知ることができたと楽しんで呑んで行かれます。

この日は常連さんと、昔若かったお父さん二人連れの方たちとで“高尚な話”から“下世話な話”まで、尽きることなく語り合いました。

(連絡事項:N平君、ボトル入れときました。)

 

こうして連休の初日前夜は酒で始まり、無事に夜は更けていくことに・・・・・・。

 

 

   

 

この記事ですが、29日夕方に書き始め、途中で下書きに保存して、また夜に徘徊してしまいましたので、完成は30日朝です。

ほぼ二日酔い状態でアップしておりますので、何を言いたかったのかよくわからない文章となっておりますことを心よりお詫び致します。

では、これからアルコールを抜きに行ってきます。

 

 


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おいしい料理とお酒、そして・・・。 [酒]

毎年一緒に年を越す私の兄貴分(K社長)から、自社の上得意先のアメリカ人が来日されるので、どこかリーズナブルでおいしい和食の店を教えてというリクエストがきました。

宿泊ホテルがミナミなので近くがいいでしょうとのこと、早速我が愚妻の知り合いの店に両夫婦で下見に行ってきました。

場所は大阪ミナミでもかなり“濃い”(?)ところである島之内です。

『一陽(いちよう)』という名前のお店で、過去に有名店で修行をされた若いオーナーが自分で包丁を持ち、数人の弟子とともにその腕を発揮されています。

お店の中は、圧迫感のない座敷とカウンター席がきれいに配置されてあり、落ち着いた和食の店そのものです。

が、耳をすましてみるとBGMはジャズが流されていました。

予約をしておりましたので掘りごたつ式の座敷に通され、まずは生ビール・・・。

出てきたビールグラスですが、唇が切れるのではないかと思われるほど薄いガラスです。やっぱりビールはこのグラスやね、とか言いながら一気に・・・。

そして順に料理のコースが始まりました。

タコと山芋のゼリーかけに始まり、トロ・ヨコワ・肉などの刺身、ふぐ白子入り茶碗蒸し、ふぐ・タラの芽・たいらぎ貝のウニ挟みなどの揚げ物、セコ蟹とさわらのみそ焼きなど・・・・・材料も新鮮で味付けも絶妙です。もちろん量的にも不満はありませんでした。

それに器に凝られていて、どれも味のある焼物に盛り付けされて出てきます。

写真を撮ろうと思い、カメラをダウンのポケットに入れて行っていたのですが、食い気と呑み気に完全に押されて忘れてしまっていて、思い出した時には締めの1品が・・・、

 

   

なんと、すっぽんの雑炊でした。

今回料理の友に選んだ酒は、九州出身のK社長が好物の芋焼酎でした。

厳選された酒のリストの中から選んだのが、この焼酎です。

       

『純黒(じゅくろ)』と名付けられた鹿児島産の芋焼酎です。

ロックでいただきましたが、クセのない香りと芋の甘い味にコクがあり、ついついおかわりをすること、何杯???

値段もリーズナブルで、納得されたK社長は早速予約され、当日はアメリカ人ということで肉料理を1品入れて欲しい旨希望され外へ、そして当然2次会へ・・・。

私のベースキャンプ(?)です。

 

   

   

   

『ひばり』という名前の店で、宗右衛門町筋にあるビルの1室にあります。

韓国人のママさんが一人でがんばっているお店で、私の仲間がいつも集まる超良心的というより商売がへたな店で、今年3月で5周年を迎えます。

すばらしいのは元プロのママが歌う韓国民謡で、チャンゴと呼ばれる韓国の太鼓を叩いて歌ってくれるのです。(マイク持ちは私の役です。)

      

そして、おなかが空いた時なんかは、本場韓国味のキムチチゲやチジミを作ってくれます。 

K社長はここも気に入られ、当日はなぜか私も座っていろとの指示が・・・。(多分マイク持ち?)

しかし気心の知れた人と楽しむ、おいしい料理とお酒は最高の贅沢ですね。

次の楽しみまで、頑張って仕事をしましょう!

       

        

    


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相合傘(上方文化人川柳の会) [酒]

何年前になるでしょうか?海苔屋のN平君と2人でフラフラとはしご酒をしていた時に、ふと入った呑み屋「さち」で、昨夜久しぶりに呑んできました。(この日まだ2件目)

「さち」は、千日前の法善寺横町にある小さい小さい呑み屋です。

今は電気が灯る看板になっていますが、当時は赤提灯が一つだけぶら下がった、見過ごせば通り過ぎてしまうような店でした。

あの時、入口の引き戸が数センチ開いていなかったら、おそらくこの店に入ることはなかったでしょう。

最近の大火事でもほとんど類焼せず、何とか無事だったのは、この店の持つ何かがあったような気がします。

店内にいすは6ヶあるのですが、5人入ると1ヶいすを表に出さなければならないほど小さなカウンターだけの呑み屋です。(以前、同級生10人が入った記録は今も破られていないとのこと。4人は最後まで立ち呑み状態でした。)

入った左端、またはその横に座ると、トイレに立つ時が大変です。いったん引き戸を開けて座っていたいすを表に出し、自分が外に出てから再び右の方から入らなければ小用を足せないのです。(雨の日は最悪です。)

そしてカウンター内は一人しか立てないスペースで、顔も体格も天道よしみ似のママさんが立ちっぱなしでがんばっています。一番最初に「お母さん・・・」って言ったら「あんたみたいな子供、生んだ覚えおまへん!ママって言い!」と怒られたことを思い出しました。

お客さんはほとんどがお互い顔見知りで、場所柄観光客もたまに入って来られますが、年配の文化人(この言葉に関してはおもしろい解説がありますので後日また・・・)がよく来られています。

酒が好きで、話(人)が好きで、どことなく寂しそうな感じのユニークなお客さんが多い呑み屋です。(松竹や吉本の芸人さんもたまに来たはります。)

その中でも、一番ユニークで味わい深い人だと思うのが、放送作家の中田昌秀氏とその川柳仲間の方たちです。

昨夜も店に入って何とか身体をすべらせていすに座ると、すでに中田氏は横で酒に酔って居眠り中で、なんとも器用な寝方をしてはりました。(皆さん先生と呼んでいます。)

しかし、その仲間が川柳の話をされるやいなや、「○●×?・☆!?・・・」と呂律のまわらない言葉でしゃべり出し、何を言ってるのか皆目わからなかったので、仲間の人に“通訳”してもらいました。

聞けば中田先生を代表として、上方文化人川柳の会「相合傘」というグループを作り、つい最近作品を集めた4作めの歌集を出したとのことです。(1冊¥1,500.)

すでにママの手にはその本があり、見せてもらうと、笑いありペーソスありのなんとも楽しくおかしい作品が掲載してあり、いつの間にか買わされておりました。(次に行った呑み屋に忘れてきましたが・・・。)

毎年夏に「法善寺祭り」が開催されるのですが、その時も広く川柳を募集され、いろんな賞を出されていますので、われこそは・・・と思われる方は名作を出されては如何でしょうか?下記アドレスをチェックされれば「相合傘」のHPも見れて、そのイメージが沸くかと思います。(さちでも受け付けてくれます。)

       http://www.hyohyo.com/

「大阪人」と話し、そして文化の香りをアテにして酒を呑むのなら、大阪ミナミの法善寺横町界隈です。ここにはおもろい店がぎょーうさんおまっせー!

 

 

水掛不動さんです。

 水を掛けて祈るのは、

不動明王です。

長い年月、連日連夜水をかけられ、苔で覆われています。

日中は観光客の方が多く、外国の方も・・・。

本当は夕方から夜にかけての横丁の雰囲気が最高なのですが、昨夜もヘロヘロでしたので・・・・・。

そして、最近こんなのも出来ているのです。

 ごちゃごちゃの街、「大阪」でした・・・。

 

 


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